小関順二 『プロ野球でモノになる奴の法則』
小関順二 『プロ野球でモノになる奴の法則』(廣済堂書店 2007年)
内容は、アマチュア球界を中心に、筆者が観戦して注目した選手の技術論。
トップの位置、ステップの幅、塁間の到達タイムなどなど、ひたすら技術について文章のみで解説しています。これだけだと、よほど技術に興味のある人以外は置いてけぼりの印象ですが、そこかしこにちりばめられたプロ野球選手との比較で、興味深く読めてしまうのは、筆者の力量でしょう。
私自身も、技術面について、本書の内容を半分も理解できていないと思います。
各章で一人ないし数人の選手を実例に、技術の良し悪しを論評しています。
全体的にいいたいことは、個性を伸ばすのはいいが、基本的なポイントだけは守った上でないと成功しないということ。まあ、当たり前のことです。
とはいえ、ありきたりな指導者的な技術論ではなく、独自の視点を確立しているところは、他の技術解説本とは一線を画しています。
技術論にあまり興味がない人でも、今、他人がどう野球を見ているのか(楽しんでいるのか)という面を知るだけでも、楽しめるんじゃないでしょうか。
実際、筆者はよく野球を見ています(今更ですが)。職業柄、当然かもしれませんが、ここまで見ている同業者は、なかなかいないのではないでしょうか。
実は、個人的に、筆者にはあまりいい印象を持っていません。
何となく、ドラフトの際の高卒賛美的な雰囲気があまり好きになれないのです。それでも、ついつい手にとってしまいました。
